こんにちは、グラフィックデザイナーのノグチです。
エンドレスに修正作業が続き終電・・という苦い経験は、
駆け出しデザイナーの時期には必ずあるはずです。
今回は終電必至、やってはいけないデザインの修正思考をまとめてみました。
・言われたことをそのまま反映
・1パターンしか提案しない
・提出時期を見極めない
デザイナー1年目の自分に伝えたい内容を、解説していきます。
「ここを赤文字に」「文字を大きく」「ゴシックで目立たせて」・・・
クライアントからよくこんな指示が来ます。
このような指示をそのまま反映しては、全体のバランスなどあったものではなく、
どんどんデザインが崩れていき、修正の無限ループに陥ります。
修正を受けた際は、クライアントが考えている裏の意図を読み取ってみます。
【指示】赤文字・文字を大きく・ゴシックに→ 【意図】その要素を目立たせたい
そのままの修正だとデザインが崩れてしまいそうな場合は、別の解決法も探ってみます。
【解決法1】逆に他の要素を小さくし、相対的に目立つようにする
【解決法2】背景をつけて、他のセクションを差別化をする
【解決法3】動きをつけて修正の要素と差別化する
安直に修正を反映するのではなく、一旦意図を考えることで、 結果的にクライアントの満足に繋がるケースが多々あります。
修正に限らず初校提出時もなのですが、指示通り1案のみ提出だとさらなる修正指示に繋がりやすいです。
例えば、「ここ写真をもっとキレイな女性にしたい!」という要望に対して、 別の写真を1種類だけ提案するのはキケンです。
具体的に言うと、【3案】意図を変えた修正を提出するとスムーズに決まりやすいです。
【1案目】クライアントの意図通りの写真
【2案目】自分が最適だと考える写真
【3案目】少しハズした奇抜目の写真
意図通りの1案・2案だけだと、もっと別の案も見てみたいとなる可能性が高く、
3案以上だと多すぎて逆になかなか決まりません。
少し手間はかかると思いますが、きちんと考えて仕事をしているということがクライアントに伝わり、
信頼感を得られ結果的に近道になる可能性が高いオススメの考え方です。
全体のスケジュール・企画内容に応じて、修正の提出時期を見極めることも重要です。
【締切り】まだまだ先 【修正量】少 = 追加の修正が来て、二度手間になることもあるので急がない
【締切り】数日後 【修正量】多 = レイアウトが変わってしまうほどの修正・修正後も微細な修正が続くことが考えられるので、急いで提出
【締切り】明日 【修正量】少 = 納品への最終調整に向け、微細な修正でもレスポンス良く返す
意味のあるなしに関わらず、人は隙あらば訂正を入れたくなる生き物です。
双方時間の無駄がないように、全体をコントロールする感覚を身に付けることが大事です。
修正作業に限らずどんな仕事もそうですが、小さな提案の積み重ねが後々自分を楽にさせます。
一度クライアントから信頼を勝ち取れば、ほとんどお任せで納品まで進むこともあり、
修正に時間を取られない=結果デザインに集中でき品質の良いものが納品できる、なので良いことづくめです。
思考停止していると、仕事・人が自分からどんどん離れていくので、 日頃から小さなことでも自分なりに思考する癖をつけると楽です😌